開湯400年迎える金田一温泉郷、新施設や特産生かして誘客

豊かな自然の中にある金田一温泉郷。2年前にオープンしたカダルテラス金田一(左手前)は誘客の核として期待される
 岩手県二戸市北部にある金田一温泉郷は2026年、開湯400年を迎える。かつて20軒を超えた旅館やホテルは7軒まで減ったが、核として期待される新施設が2年前に開業し、既存の旅館もグランピングを楽しめる空間づくりなどで新たな魅力を創出する。地域で栽培が盛んなリンゴやコメなどの生産者は観光農園や体験会で誘客に励んでおり、市と関係者は「400年祭」の実行組織立ち上げを進め、次の100年に向けたまちづくりにつなげる構えだ。

 温泉が発見されたのは1626(寛永3)年で、南部藩指定の湯治場として愛され「侍の湯」と呼ばれた。現在は座敷わらしの宿として知られる緑風荘や2022年に公民連携施設として開館したカダルテラス金田一などが営業する。

 1976年創業の「おもてなしの宿 おぼない」は、本県出身の古舘春一さんが描いた人気バレーボール漫画「ハイキュー!!」のグッズを集めた部屋や、敷地内でグランピングも楽しめる「YUDA BASE」が人気を集める。

二戸市

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