青森ねぶた祭熱気最高潮 夜間運行最終日


 青森ねぶた祭は6日、夜間合同運行の最終日を迎えた。全22台の大型ねぶたが出陣。ハネトが短い夏を惜しむように声を張り上げ、祭りの熱気は最高潮に達した。

 午後6時45分の号砲を合図に合同運行がスタート。前日の審査で最高賞のねぶた大賞、最優秀制作者賞に輝いた、あおもり市民ねぶた実行委員会の「鬼子母神(きしぼじん)」(北村麻子さん作)をはじめ各賞を受賞した団体のねぶたが、栄えある額を掲げて堂々と練り歩いた。はやしに合わせ、長い列をなしたハネトたちが「ラッセラー」と躍動して汗を流し、沿道から拍手と声援が上がった。

 長女、次男と観覧した川崎市の坂本トシさん(84)は「25年ぶりに見たねぶたは感動した。熱気がすごく、皆さんから元気をもらえた」と笑顔を見せた。

 7日は午後1時から大型ねぶた18台が運行。午後6時55分から大型ねぶた4台の海上運行と青森花火大会が青森港と青い海公園で開かれ、祭りはフィナーレを迎える。

 主催する実行委員会によると、5日の人出は昨年の同じ日を5万人下回る約20万人だった。

 6日目を迎えた弘前ねぷたまつりは、41団体のねぷたや大太鼓が駅前コースを練り歩いた。最後の夜間運行となるこの日も、大勢の市民が扇ねぷたや子どもたちの行列に歓声を上げていた。3日目を迎えた五所川原立佞武多(たちねぷた)は、大型立佞武多3台を含む計13台が出陣。沿道に詰めかけた4万3千人(主催者発表)の観客を勇壮な姿で圧倒した。

夜間運行最終日のコースを悠々と練り歩く、ねぶた大賞のあおもり市民ねぶた実行委員会「鬼子母神」=6日午後8時39分、青森市長島1丁目

青森市

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