県美GOKANフェス中学生が鑑賞サポート

鑑賞サポーターとして小学生などを案内する中学生(左から2人目)。言葉を交わしながら、作品をより深く味わうための手助けをした

 青森市内八つの中学校の1~3年生41人が、同市の県立美術館で開催中の「AOMORI GOKANアートフェス2024」の鑑賞をサポートするボランティア活動を行っている。

 25日は、この日のメンバーである23人が館内4カ所に分かれ、来館した小学生などに声をかけて同フェス実行委員会が制作した子ども向け鑑賞ガイド「GOKANファイルブック」を手渡したり、GOKANアートフェスのメイン企画の一つ「かさなりとまじわり」を案内した。

 新城中2年の丹代さくらさんは、家族と訪れた筒井南小4年の鹿内香音さんをエスコート。米海軍の戦闘機の尾翼部分を実物大でつくった原口典之さんの『F-8E CRUSADER』の前で、「何が心に浮かんできますか」「この中にいたらどんな気分になるかな」など、言葉を交わしながら作品をより深く味わうための手助けをした。案内を受けた子どもたちは、専用のワークシートに感想を書き込んでいた。

 学芸員ではないので作品の解説はできない。とはいえ、生徒たちはそれぞれに事前に作品を鑑賞したり、作家について下調べを行うなどして準備してきたという。「会話をしながら一緒に作品を見ることで、自分でも気づかなかったことが発見できている。より深く作品のことを考えるようになったかな」と丹代さん。ボランティア活動を主催した青森市教育委員会の高安弘大指導主事は「生徒自身が自分の見方や感じ方を広げるきっかけになれば」と話していた。

 ボランティア活動は8月9日まで、合わせて11日間行われる。

鑑賞サポーターのメンバー。来場者に声がけをしたり、子どもたちに鑑賞ガイド「GOKANファイルブック」を手渡したりする

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