官庁街通りに立てるのぼり旗の準備をする十和田商工会議所の職員ら=2日、十和田商工会館前

 3日に発行された新紙幣の肖像画に、青森県十和田市ゆかりの渋沢栄一と北里柴三郎が採用されたのを記念し、市などは6、7の両日、官庁街通りなどを舞台に「円(まる)っとフェス」を開催する。商工会議所前から消防署前までを歩行者天国としてステージイベントなどを行うほか、新紙幣を印刷する国立印刷局の大津俊哉理事長が来訪、渋沢・北里の肖像画を市に寄贈するセレモニーを開く。

 同市ゆかりの人物が紙幣に採用されるのは、1984年発行の5千円札に選ばれた新渡戸稲造以来。新1万円札の肖像に選ばれた渋沢は、三本木原開拓を進める開墾会社の経営難を救い渋沢農場を開設、国営開墾の実現に努めた。千円札の北里を学祖とする北里大は同市の十和田キャンパスに獣医学部を置いている。

 市と十和田商工会議所、十和田奥入瀬観光機構が主催。歩行者天国では、露店やキッチンカーが並ぶ「とわだ自慢市」などの催しを開催。駒っこ広場では伝統芸能やダンス、音楽などのステージイベントが、地域交流センターとわふるではパネル展示や「街なかアートマルシェ」が行われる。期間中は、市内の参加店舗による記念大売り出しもある。

 肖像画の寄贈セレモニーは商議所駐車場前の特設会場で6日午後1時半から行い、大津理事長から小山田久市長に贈呈される予定。原画は午後2時半からとわふるで展示する。

 市は「新紙幣のまち」として同市をアピールするため、本年度、記念事業費として1210万円を予算計上。円っとフェスをはじめとするさまざまなイベントを予定している。


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