青森県むつ市出身の映画監督・川島雄三(1918~63年)の命日である「雄三忌」を11日に迎えるのに合わせ、同市立図書館は9~16日、「川島雄三WEEK」として企画展と作品上映会を行う。企画展「雑誌の中の川島雄三」では、川島が寄稿した雑誌や死後に追悼特集を組んだ雑誌など約50冊を展示。「幕末太陽傳」「洲崎パラダイス赤信号」など51本の作品を残した川島の姿に、文字から触れることができる機会となる。
今回展示する雑誌は収蔵品以外に寄贈品もあり、いずれも同図書館の常設の記念室には展示していない。雑誌の一つ、63年4月刊行の「キネマ旬報」は「自作を語る」の寄稿を掲載。川島はそれまでの作品を振り返りながら「次は東宝で、城山三郎原作の『イチかバチか』にかかります」と文章を締めた。川島は「イチかバチか」公開前の6月11日、45歳で急死した。
監督デビュー前に「新人演出家は語る」に登場している44年1月刊行の「映画評論」をはじめ、「シナリオ」「映画芸術」などの雑誌も展示する。担当する同図書館の川部小枝華主幹は「川島は没後60年を過ぎた今なお、いろんな人の心に引っかかりを残す存在。川島自身の言葉に触れてもらいたい」と話した。
また9日午後1時から監督デビュー作の「還(かえ)って来た男」(44年)を、最終日の16日午後1時からは「とんかつ大将」(52年)を上映する。いずれも同図書館視聴覚ホールで。申し込み不要、入場無料。
このほか、市民有志でつくる「映画監督川島雄三を偲(しの)ぶ会」は11日午後5時から、川島の墓がある同市新町の徳玄寺で墓前祭を行う。
今回展示する雑誌は収蔵品以外に寄贈品もあり、いずれも同図書館の常設の記念室には展示していない。雑誌の一つ、63年4月刊行の「キネマ旬報」は「自作を語る」の寄稿を掲載。川島はそれまでの作品を振り返りながら「次は東宝で、城山三郎原作の『イチかバチか』にかかります」と文章を締めた。川島は「イチかバチか」公開前の6月11日、45歳で急死した。
監督デビュー前に「新人演出家は語る」に登場している44年1月刊行の「映画評論」をはじめ、「シナリオ」「映画芸術」などの雑誌も展示する。担当する同図書館の川部小枝華主幹は「川島は没後60年を過ぎた今なお、いろんな人の心に引っかかりを残す存在。川島自身の言葉に触れてもらいたい」と話した。
また9日午後1時から監督デビュー作の「還(かえ)って来た男」(44年)を、最終日の16日午後1時からは「とんかつ大将」(52年)を上映する。いずれも同図書館視聴覚ホールで。申し込み不要、入場無料。
このほか、市民有志でつくる「映画監督川島雄三を偲(しの)ぶ会」は11日午後5時から、川島の墓がある同市新町の徳玄寺で墓前祭を行う。