青森県大鰐町の若者3人が12日、シャッター通りと化したメインストリートを再生させたいと、同町で地域活性化イベント「わぁんどすとりーと」を開いた。空き店舗や空き地にキッチンカーやクラフト店を誘致する取り組みで、チラシや交流サイト(SNS)などでイベントを知った約4千人が訪れ、町はかつてのにぎわいを取り戻した。
企画したのはJR大鰐温泉駅前のカフェバー「From O(フロムオー)」を営む坂本洋治郎さん(30)、嶋津将太さん(29)、山本晴也さん(29)。3人は同町出身の同級生で、イベントは昨年9月に続き2回目の開催だ。
会場は、同駅から出てすぐの「手古奈通り」と「ゆけむり通り」。昨年より19店多い46店舗が並び、来訪者は昨年より2千人多い約4千人。スープ水ギョーザや手作りおむすび、クレープなどが売られ、あちこちで行列ができていた。SNSで開催を知った青森市の会社員犾守(いずもり)秀太さん(22)は「地域密着のイベントで、大勢の人たちが盛り上がっている様子が楽しい」と話した。
3人は3カ月ほど前から、空き店舗や空き地をリスト化した上で所有者を探し、イベントに使えないか交渉した。町の遊休不動産を、にぎわい創出のために活用するきっかけづくりもイベントの目的だ。
今回は、ローカル線と駅近商店街を結ぶため、弘南鉄道とのタイアップ企画を初めて行った。大鰐線(中央弘前-大鰐)の利用客に、イベントで使える500円商品券を提供。大鰐駅で12日に降りた乗客は約175人(定期券利用者除く)で、弘南鉄道の船越信哉常務は「普段の2倍以上の利用者だった」と話した。
県内有数の温泉地として栄えたかつての大鰐の姿を知る町の高齢者からは喜びの声が聞かれた。同町の女性(91)は「これほど多くの若者や子どもたちを見られるとは」と驚いた。80代女性は「スキー客や温泉を訪れる団体客でにぎわった昔の大鰐を思い出した」。
坂本さんは「予想以上の人出だった」とし「今後は日常的に町を人が歩き、商店がにぎわう仕組みを考えたい」と語った。
次回開催は秋ごろを予定している。
企画したのはJR大鰐温泉駅前のカフェバー「From O(フロムオー)」を営む坂本洋治郎さん(30)、嶋津将太さん(29)、山本晴也さん(29)。3人は同町出身の同級生で、イベントは昨年9月に続き2回目の開催だ。
会場は、同駅から出てすぐの「手古奈通り」と「ゆけむり通り」。昨年より19店多い46店舗が並び、来訪者は昨年より2千人多い約4千人。スープ水ギョーザや手作りおむすび、クレープなどが売られ、あちこちで行列ができていた。SNSで開催を知った青森市の会社員犾守(いずもり)秀太さん(22)は「地域密着のイベントで、大勢の人たちが盛り上がっている様子が楽しい」と話した。
3人は3カ月ほど前から、空き店舗や空き地をリスト化した上で所有者を探し、イベントに使えないか交渉した。町の遊休不動産を、にぎわい創出のために活用するきっかけづくりもイベントの目的だ。
今回は、ローカル線と駅近商店街を結ぶため、弘南鉄道とのタイアップ企画を初めて行った。大鰐線(中央弘前-大鰐)の利用客に、イベントで使える500円商品券を提供。大鰐駅で12日に降りた乗客は約175人(定期券利用者除く)で、弘南鉄道の船越信哉常務は「普段の2倍以上の利用者だった」と話した。
県内有数の温泉地として栄えたかつての大鰐の姿を知る町の高齢者からは喜びの声が聞かれた。同町の女性(91)は「これほど多くの若者や子どもたちを見られるとは」と驚いた。80代女性は「スキー客や温泉を訪れる団体客でにぎわった昔の大鰐を思い出した」。
坂本さんは「予想以上の人出だった」とし「今後は日常的に町を人が歩き、商店がにぎわう仕組みを考えたい」と語った。
次回開催は秋ごろを予定している。