「範囲を広げるべき」と三内丸山調査委意見


 専門家でつくる三内丸山遺跡発掘調査委員会は18日、青森市の三内丸山遺跡センターで会合を開き、5月に始まった第43次発掘調査の現場を委員が視察した。委員会は遺跡北端部西側の溝状遺構が当初の計画より延びる可能性があり、調査範囲を広げるべき-との意見を出した。

 同遺跡では集落の全体像や、人と自然の関わりを解明するための調査が続いており、本年度は第3期計画の4年目。予定範囲は遺跡北端部の約4千平方メートルで、盛り土の広がりや、沢地形と溝状遺構の関係などを調べている。

 委員らは掘り下げられた地層の断面を見て人為的な改変が加えられたかどうかなどを検討し、堆積物や遺構の検出状況を確認した。

 本年度の調査は10月までの予定。委員長の小林克・元秋田県埋蔵文化財センター所長は「成果の手掛かりが見え、結果を楽しみにしている」と語った。

三内丸山遺跡の北端部で遺構の状況を調べる同遺跡発掘調査委員

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