100年続け 13日から初の桜祭り/五所川原

「祭りを成功させたい」と張り切っている佐々木さん(右から2人目)と実行委員会のメンバー

 青森県五所川原市中心部にある菊ケ丘運動公園で13、14日の2日間、園内の桜を見ながら音楽を楽しむ桜祭りが初めて開かれる。関係者の苦労が実り、期間中は地元アイドルグループなど多くの団体が出演する予定。実行委員会の佐々木晋吾委員長(46)=同市=は「地元の人たちが喜んでくれて、100年以上続くような桜祭りとして定着させたい」と張り切っている。

 自身も音楽活動をしている佐々木さんは、若手ミュージシャンが発表できる場を模索する中、ジョギングで通っていた同公園の桜と組み合わせたイベントを開催できないかと考えた。

 初めてのイベント企画で不慣れなことが多く、開催費用が当初の想定の約3倍に膨れ上がるなど苦労も多かったが、佐々木さんが同市で経営するバーの利用客や知人らが手を差し伸べてくれたおかげで、開催へとこぎ着けたという。

 祭りは、2日間とも午前10時から開催。13日は弘前市のアイドルグループ「りんご娘」や、「西北ウインドブラス」など8団体、14日は同市のバンド「L.E.D」「山ほBAND」など7団体が出演しライブステージを行う。来場者が飛び入りで演奏できるフリーステージも2カ所設ける予定。キッチンカーやショップブースもあり、幅広い年代が楽しめる桜祭りにするつもりだ。

 菊ケ丘運動公園はソメイヨシノを中心に400本を超える桜が植えられ、シーズンには多くの人が訪れる。しかし、これまで同公園では桜祭りがなかったため、市民からは佐々木さんらの企画を喜ぶ声が寄せられているという。「応援してくれた人のためにも成功させたい」と佐々木さんは語り、多くの人々が訪れることを願っている。

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