下絵コン最優秀作品のねぶた完成/青森

【写真上】ねぶたの下絵を描いた工藤さん(中)と制作者の伊地知さん(右)、監修者の北村さん【同下】下絵を描いた木明さん(右)と制作者の倉内さん(左から2人目)、監修者の諏訪さん

 第13回全国小・中学生ねぶた下絵コンクールで最優秀賞に輝いた2作品を基にしたねぶたが完成し、3月31日、青森市の「ねぶたの家 ワ・ラッセ」でお披露目された。同館で1年間展示する。

 完成したのは工藤和花(のどか)さん(筒井小6年、4月から筒井中1年)の「閻魔(えんま)大王と浄玻璃(じょうはり)の鏡」、木明夢貴(ゆうき)さん(三本木中2年、4月から3年)の「三湖伝説」。工藤さんの下絵はねぶた師の北村隆さんが監修、弟子の伊地知正隆さんが中型ねぶたとして制作。木明さんの作品は、ねぶた師の諏訪慎さんが監修、弟子の倉内裕太さんがミニねぶたに仕上げた。

 家族ら関係者が見守る中、同館で除幕式が行われ、明かりがともった2台のねぶたがお目見えした。工藤さんは小学4年生以来、2度目の最優秀賞。今回は生前の行動を映し出す閻魔大王の浄玻璃の鏡が題材。人々が自分を見つめ直し、戦いのない平和な世界となるよう願いを込めた。工藤さんは「鏡から鬼が出てくるところがそのまま表れている。ねぶたはわくわくと感動をくれる。完成した自分のねぶたを多くの人に見てほしい」と語った。

 木明さんは若者が竜に化身して十和田湖の主となった「三湖伝説」を描いた。小学1年生から応募を続けて悲願の最高賞を手にした木明さんは「意識して描いた色の鮮やかさや迫力が、ねぶたにすごく表れていてうれしい」と喜びを語った。

 コンクールは「ワ・ラッセ」が主催。県内外から118点の応募があった。

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