浅虫3宿泊施設4月19日に再生オープン

浅虫に縁のある龍王ねぶたが移設された会場で開催された、ステージイベントの試演会=27日、南部屋・海扇閣

 青森市浅虫地区で南部屋旅館、ホテル秋田屋、椿館の事業再生を進める観光地経営会社「MOSPAあさむし共創プラットフォーム」は28日、改修工事を進めてきた3社の各施設を4月19日にリニューアルオープンすることを明らかにした。同社の栗原久和社長らが青森市役所で西秀記市長に再生事業の進捗(しんちょく)状況を報告した。27日には南部屋・海扇閣で、温泉街の全宿泊客が楽しめるイベント「ライブ・エンターテイメント」の試演会を開催した。

 官民ファンド・地域経済活性化支援機構(REVIC)による事業再生支援を行うために設立された同社は、3社のターゲット層に合わせて昨年末から各施設の改修工事を進めてきた。

 このうち、海扇閣ではロビーや客室の改装に加え、ライブ・エンターテイメント用の広間を整備。広間には、2022年ねぶた大賞で、浅虫地区に縁のある「龍王」ねぶたの実物を9割ほどのサイズに組み立て直し設置した。移設に協力した制作者の竹浪比呂央さんは「展示用に作られたものではなく、実際の祭りで何百万人もの目に触れた大型ねぶた。縁起物になれば」と期待を寄せた。

 27日の試演会には、県内外から関係者ら約100人が参加。「津軽伝統芸能の夕べ(仮称)」と題し、津軽三味線や津軽手踊り、青森ねぶたばやしなどが披露された。

 28日に市役所を訪れた栗原社長は「まち全体で新しい取り組みを進めてきた。浅虫の『新時代』を迎えるためにも、成功につなげたい」と意気込みを語った。西市長は「浅虫地区を必ずや良い方向に再生していただきたい」と激励した。

 同社は今後、冬期間の浅虫温泉街と八甲田地区を結ぶ送迎バスの実証実験や、新年度開催予定の「AOMORI GOKANアートフェス2024」に合わせた県内美術施設を巡る定額観光タクシープランを検討していく。

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