ナマハゲ雄たけび上げ「泣く子はいねが」 男鹿市各地区巡る

雄たけびを上げて子どもに迫る男鹿中滝川地区のナマハゲ
 男鹿半島一帯に伝わる大みそかの民俗行事「男鹿のナマハゲ」が31日夜、秋田県男鹿市の各地で行われた。訪れた先の災いをはらい、祝福をもたらす歳神(としがみ)とされるナマハゲになった男たちが家々を巡り、雄たけびを響かせた。

 男鹿市男鹿中の滝川地区では午後6時ごろ、4人の男たちが赤色と青色の木彫りの面をかぶり、稲わらで作った衣装「ケデ」を身に着けて公民館を出発。新型コロナ下では感染対策のため2人一組で回ったが、コロナ5類移行を受けて従前通りに実施した。

 4人は訪問先で「ウオー」と雄たけびを上げ、子どもがいる家では「泣く子はいねが」と迫った。お膳を用意し、お神酒をついで歓待する家もあり、ナマハゲは「来年も来るど」と伝えて後にした。

 滝川ナマハゲ保存会の目黒隆悦会長(71)は「地域の大事な伝統行事。絶やしたくない気持ちがある」と話した。

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