上り調子の新年に 「辰」干支ねぷたに願い

津軽藩ねぷた村で作られている干支ねぷた

 青森県弘前市の観光施設「津軽藩ねぷた村」で、年の瀬の風物詩となった来年の「干支(えと)ねぷた」作りが進んでいる。今夏の猛暑でリンゴの日焼けや落果に苦しんだ農家への応援の気持ちを込めて、来年の干支「辰(たつ)」にちなみ竜の両手にリンゴを持たせた。職人手作りの作品は6日から同施設や県内の観光施設などで販売している。

 干支ねぷたは、金魚ねぷたの骨組みを基に十二支にちなんだ動物を作るもので、制作は今年で39年目。竜の大きな丸い目が印象的で、かわいらしい仕上がりとなっている。

 竜は縁起物としてアジアからの観光客にも人気があり、他の干支より1500個多い5千個を目標に、来年1月末まで制作を続ける予定。

 津軽藩ねぷた村の檜山和大さん(50)は「今年は高温で苦しんだリンゴ農家が多かったと聞いた。来年は天高く昇っていく竜のように、県内の産業が上り調子になるよう願っている」と話した。

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