縄文の遺物千点超/三戸で「再発見フェア」

1150点の遺物を間近で見ることができる「縄文再発見フェア」=16日、三戸町

 県埋蔵文化財調査センター主催の「地元の縄文再発見フェアinさんぱち」が16日、青森県三戸町で始まった。18日まで。三八地域の55遺跡から出土した遺物1150点を町民体育館に展示。17日は町中央公民館で専門家による講演会、事例報告、シンポジウムを開く。入場無料。

 同センターは年2回、県内各地で、その地区の出土品などを集めて同フェアを開催している。

 展示点数は過去最多で、赤ちゃん土偶、腕を組む土偶、遮光器土偶、縄文早期では県内で2例しか出土例のない東北最古級の土偶など全国的に認知度が高いものも。ほとんどがケースに入っておらず、直接見ることができる。また、十和田火山の噴火による壊滅的な打撃を受けた縄文人が、再び生活を営むまでの痕跡も読み取れる。

 16日は県内各地から縄文ファンが訪れ、間近で観賞していた。弓矢、火起こしなどの体験コーナーを設置、22種類を用意した「あおもり縄文カード」は1日当たり最大6枚入手できる。

 17日は午後1時15分から基調講演、事例発表、沿岸と内陸の縄文文化などを語るシンポジウムを行う。

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