待望のラーメン店「おがや」オープン JR男鹿駅近く

地域色豊かな男鹿塩ラーメン
 秋田県男鹿市で酒醸造所やレストランを運営する稲とアガベ(岡住修兵代表)が4日、JR男鹿駅近くにラーメン店「おがや」をオープンさせた。ラーメン専門店がない船川地区に出店し、男鹿の塩やしょっつるを使った「男鹿塩ラーメン」を看板メニューに地域活性化にもつなげたい考え。7月の記録的大雨の影響で、予定より約2週間遅れての開店となった。

 博多ラーメン店一風堂を国内外で展開する力の源ホールディングス(HD、福岡市)がレシピを監修した。秋田高原フード(北秋田市)のブランド鶏「高原比内地鶏」でだしを取り、諸井醸造(男鹿市)の「しょっつる十年熟仙」を使用。細麺とよく絡み合うまろやかな塩味に仕上げた。920円。


 力の源HD開発部の林賢太郎さん(36)は「貴重なしょっつるを使うなど、ぜいたく過ぎる商品。地域ならではのストーリー性もあり、東京にはなかなかないラーメンだ」と話す。

 岡住代表は「ラーメンは国民食だと思っており、地域に専門店がないのは寂しい。昨年のイベントでラーメンを販売した際に好評で店を出してほしいという声もあり、開店を決意した」と説明する。

 両社のつながりは、力の源HDの河原成美会長が、稲とアガベのどぶろくを気に入ったことがきっかけ。お互いが地域貢献活動に力を入れている点でも共鳴し、連携に発展した。

 7月18日の開店を予定していたが、記録的大雨により男鹿市内で断水が発生し、店内も水が使えなくなったという。一時は解消の見通しが立たなかったが、地域の人の尽力で2週間余りの遅れでオープンにこぎ着けた。


 岡住代表は「地域を盛り上げる一要素となり、『酒蔵のラーメン』という先行事例になればうれしい」と語った。

 麺類は男鹿塩ラーメンだけでスタートしたが、週替わりメニューや一風堂のラーメンを登場させることも検討している。午前11時~午後3時(スープがなくなり次第終了)、月曜定休。男鹿市船川港船川字新浜町13。

男鹿市

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