春の弘前観光、桜ミクがキャンペーン

キャンペーンテーマソングのミュージックビデオの一場面。動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している©CFM

 青森県弘前市と北海道函館市で20日から、「ひろはこ春の観光キャンペーン」が始まる。人気キャラクター「桜ミク」にまつわるイベントを両市で展開し、ミクファンの若い世代や外国人観光客を呼び込む。弘前公園の桜が記録的な早咲きとなる中、市内の関係者は「ミクファンはソメイヨシノがなくても来てくれる」と、弘前さくらまつり後半の盛り上がりに期待を寄せている。

 「桜ミク」は、国内外で人気のバーチャル歌手「初音ミク」から派生したキャラクター。弘前市、函館市、弘前観光コンベンション協会などで実行委員会をつくり、昨冬から「ひろはこ」と名付けて、津軽海峡エリアの周遊観光PRに取り組んでいる。

 昨冬は、拡張現実(AR)技術を使い、観光名所でキャラクターと一緒に写真が撮れる企画などを展開。両市計18カ所の撮影場所で、約3800人が約1万4500回写真を撮った。両市に5カ所ずつ設けたチェックポイントを巡る企画では、千人以上がどちらか一方の5カ所を訪れ、約200人が両市の計10カ所を制覇した。

 コンベンション協会の白戸大吾事務局長は「北国の観光にとって弱点だった冬に、現実的なデータとしてこの数字を出せた。ミクファンの行動力はすごい」と分析。「花はもちろんだけれど、早咲きでもまつり後半戦の動きに期待できる」と話した。

 今回も、写真撮影スポットの設置、チェックインラリーなどを行う。キャンペーンに連動した動きも活発で、日本郵便東北支社は20日から、函館市の路面電車や弘前市の猪形土製品(愛称・いのっち)をデザインに取り入れたオリジナルフレーム切手を販売。コンベンション協会は独自に、弘前市内の菓子店を巡って桜ミクイラストの「まんじ札」を集めるイベントなどを企画している。

弘前市と函館市で販売する「桜ミク」のフレーム切手(日本郵便東北支社提供)

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