あおもり犬「シャワー」ですっきり

作業員たちに水で汚れを落としてもらう「あおもり犬」

 青森市の県立美術館のシンボルとして親しまれている「あおもり犬(けん)」の洗浄作業が17日、同美術館で行われた。昨年10月に塗装を直したばかりのあおもり犬は、冬場の汚れも落としてもらい真っ白な光沢を取り戻した。

 あおもり犬は弘前市出身の美術家・奈良美智さんが制作した高さ約8.5メートルのモニュメント。屋外に設置され、ほこりや泥で全身に黒い筋のような汚れが付くため、毎年この時期に体を洗ってもらっている。

 この日は小雨交じりの中、作業員6人が脚立や足場に上ってあおもり犬を洗浄。再塗装して間もないため、今回は洗剤を使わず、水を含ませたスポンジなどで優しく汚れを落とした。

 同美術館は21日まで臨時閉館中。冬期間閉鎖していたあおもり犬への屋外連絡通路は22日から開館時間に合わせて開放される。同美術館では今年10月から奈良さんの個展を開催する予定で、高橋しげみ学芸主幹は「あおもり犬は当美術館の歴史を背負い、この地に根付いた作品。再塗装できれいになった姿を多くの来場者に見ていただきたい」と話した。

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