青森県などが出資している第三セクター「むつ湾フェリー」(本社外ケ浜町)は21日、外ケ浜町蟹田とむつ市脇野沢を結ぶカーフェリーの2023年度(4~11月)の定期運航を始める。22年度は機関士の欠員により、週1、2日の運休を強いられたが、新たな人員を確保できたため、連日運航に戻す。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ旅客需要も上向きつつあり、運賃収入をコロナ前の9割(約9千万円)の水準に回復させることを目標に掲げる。
エンジンや電気系統を監視する機関士は全国的に不足している。むつ湾フェリーは、シィライン(青森市)が3月末に同市とむつ市脇野沢、佐井村を結ぶ高速旅客船の運航を終了したことから、同社で働いていた60代の機関士を採用した。
昨年度は機関長の休日を確保するため、5月から毎週月曜と第2、4火曜を運休。本年度は新たに採用した機関士との交代勤務で連日運航する。
旅客や自動車積載によるむつ湾フェリーの運賃収入は、コロナ前は約1億円で推移していたが、21年度は乗客減少で約4600万円に激減。22年度は機関士不足による運休があったが、乗客数が回復したこともあり、約6千万円で前年度を31.2%上回った。
23年度は利用者のさらなる回復を見込み、約9千万円の収入を目指す計画。石戸谷安信社長は「ツアー客も増えてきており、旅行代理店などへの営業活動を地道に続けたい」と語る。
エンジンや電気系統を監視する機関士は全国的に不足している。むつ湾フェリーは、シィライン(青森市)が3月末に同市とむつ市脇野沢、佐井村を結ぶ高速旅客船の運航を終了したことから、同社で働いていた60代の機関士を採用した。
昨年度は機関長の休日を確保するため、5月から毎週月曜と第2、4火曜を運休。本年度は新たに採用した機関士との交代勤務で連日運航する。
旅客や自動車積載によるむつ湾フェリーの運賃収入は、コロナ前は約1億円で推移していたが、21年度は乗客減少で約4600万円に激減。22年度は機関士不足による運休があったが、乗客数が回復したこともあり、約6千万円で前年度を31.2%上回った。
23年度は利用者のさらなる回復を見込み、約9千万円の収入を目指す計画。石戸谷安信社長は「ツアー客も増えてきており、旅行代理店などへの営業活動を地道に続けたい」と語る。