プラネタリウム 寝転がって楽しんで/弘前

ドームに映し出される星空(弘前航空電子で撮影)

 青森県弘前市の弘前文化センターで長年市民に親しまれてきたプラネタリウムが新しくなり、改修工事を終えたセンター再開初日の4月1日にデビューする。機器を管理する市中央公民館によると、デジタル式のプラネタリウムの導入は県内初。以前の機器があった部屋をそのまま使うが、椅子は全て撤去し、寝転がって見られるよう床に人工芝を敷く。投影機は高さ113センチ、重さ80キロで持ち運びも可能。直径7メートルのドームを膨らませ、小中学校への出張上映もする。

 プラネタリウムは、日本航空電子工業(本社東京、小野原勉社長)と子会社の弘前航空電子(弘前市、橋本恒男社長)による寄付金700万円で市が購入した。27日、市中央公民館が同市清野袋5丁目の弘前航空電子で、出﨑和夫副市長や同社の橋本社長ら約15人に映像を披露した。

 一行は、彗星(すいせい)の後を追って太陽系を巡る宇宙旅行-という約20分のプログラムを鑑賞した。ナレーションとともに流れるように場面が切り替わり、火星や冥王星といった惑星を映し出した。橋本社長は「地上から見るだけでなく、本当に彗星に乗っているようなイメージだった」と話した。

 新たな投影機は、コンピューターで計算した10万年前から10万年後までの星空を映せる。星座だけでなく、惑星間旅行をしているような視点のプログラムもある。以前文化センターにあった光学式の機器の約20倍となる最大11万個の星を投影し、雨や雪を降らせたり、日食や月食を再現したりすることもできる。

 普段は文化センターで土日祝日のみ上映する。定員は約90人。四季の祭りや小中学校の長期休暇の期間は毎日見ることができる。出﨑副市長は「子どもたちに宇宙への関心を持ってもらえるよう、有効活用したい」と話した。

移動できるプラネタリウム上映用のドーム(弘前航空電子で撮影)

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