壮観、氷のカーテン/深浦・千畳敷に今年も

連日の強い寒波で徐々に厚みが増した「氷のカーテン」=26日午後2時40分ごろ、深浦町千畳敷駅付近

 今季最強の寒波が続く中、青森県深浦町のJR五能線・千畳敷駅周辺で厳冬期の風物詩「氷のカーテン」が姿を現し始めた。今後、寒さが増すほど壮観な光景となり、見る人の目を楽しませる。

 氷のカーテンは段丘の崖から染み出た地下水が凍ったもので、高さ20メートル、長さ100メートルとされる。寒波で冷え込みが厳しくなり、氷の厚さが増した。26日は強風と大雪の影響で五能線ダイヤが一時乱れたが、普通列車が雪まみれになって、冷たい風を浴びながら氷の前を駆け抜けた。

 氷のカーテンについて近年は、町内で「染み出る水が減ったのか、ひと昔より小さくなった」という見方も。近くで民宿を営む兼平ゆき子さん(76)は、昨年の記録的豪雨が段丘の水脈に影響していないか気にかけつつ、「国内外の行楽客との心と心の触れ合いが楽しい。(氷のカーテンは)寒くなるほど、どんどん見応えが増す。多くの人が冬の西海岸を楽しんでくれたら」と話した。

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