青森市の県立美術館は22日、開催中の「コレクション展2022-3」の特別展示「デモシカ先生の絵画道:櫻庭利弘の歩み」の一環として、五所川原市在住の画家櫻庭利弘さん(88)によるトークイベントを行った。櫻庭さんは約40人を前に、半世紀以上の画業人生や独自の表現世界について語った。
元教員の櫻庭さんは、若い頃から油彩画を描き、スペイン美術賞展優秀賞などを受賞。個展やグループ展も多数開催している。40分間の講演では、30代の頃に青森市の画家濱田英一さん(1997年死去)に教えられた「浄穢不二(じょうえふに)」という言葉を示し「絵描きは美しいものだけでなく、そうでないものにも目を向けなければならない。今もそれを心にとどめて描いている」と語った。
また、五所川原市の市民グループ代表・角田周さん、同美術館学芸主幹の高橋しげみさんとのトークでは「私の絵は暗さもあるが、なぜかホッとすると言われる。明るさと暗さは表裏一体」「作品には小さい頃の体験などがひょいひょい出てくる」と説明した。
イベントには櫻庭さんと50年近い交流がある写真家の北井一夫さん=千葉県在住=も登場。「櫻庭さんの作品は生命力があり、抽象化しているのにどこかリアルさがある。文章もそうだが、モノの表現に正直さがあるのが魅力」と語った。
元教員の櫻庭さんは、若い頃から油彩画を描き、スペイン美術賞展優秀賞などを受賞。個展やグループ展も多数開催している。40分間の講演では、30代の頃に青森市の画家濱田英一さん(1997年死去)に教えられた「浄穢不二(じょうえふに)」という言葉を示し「絵描きは美しいものだけでなく、そうでないものにも目を向けなければならない。今もそれを心にとどめて描いている」と語った。
また、五所川原市の市民グループ代表・角田周さん、同美術館学芸主幹の高橋しげみさんとのトークでは「私の絵は暗さもあるが、なぜかホッとすると言われる。明るさと暗さは表裏一体」「作品には小さい頃の体験などがひょいひょい出てくる」と説明した。
イベントには櫻庭さんと50年近い交流がある写真家の北井一夫さん=千葉県在住=も登場。「櫻庭さんの作品は生命力があり、抽象化しているのにどこかリアルさがある。文章もそうだが、モノの表現に正直さがあるのが魅力」と語った。