早朝の蔦沼、展望デッキ予約「満席」

蔦温泉周辺の国道103号には、路上駐車を防ぐため道端にパイロンが置かれている=11日、十和田市

 十和田八幡平国立公園にある青森県十和田市の蔦(つた)沼周辺は20日から31日までの12日間、紅葉シーズンに伴う渋滞対策期間に入る。蔦沼が見ごろとなる早朝(午前5時~同7時半)に展望デッキに入場するためには事前予約し環境保全協力金を支払う必要があるが、同市や県、環境省などでつくる十和田湖周辺交通渋滞対策協議会(会長・小山田久市長)によると、各日とも入場上限の120人(蔦温泉宿泊者含む)に達する「満席」でキャンセル待ちの状態。

 事前予約と協力金制度の実施は3年目。早朝のデッキ入場者は昨年まで予約者による抽選だったが、今年は先着順となった。予約受け付けは9月30日に始まり10月8~10日の3連休に満席となった。12日間の予約者合計は11日現在で676人(蔦温泉宿泊者を除く)。

 同協議会事務局(市商工観光課)の担当者は「これほど早く予約が埋まるとは予想外。新型コロナの流行が昨年より落ち着き、旅行者の行動が活発になっていることが背景にありそうだ。早朝は予約が埋まったが蔦沼の紅葉は日中も楽しめる」と話している。

 協力金は早朝入場の場合、車1台4千円、同乗者1人につき2千円。徒歩、自転車、タクシーは1人2千円、バイクは1台3千円。口座振り込みかクレジットで事前に支払う必要がある。

 事前予約の必要がない日中(午前7時半~午後4時)入場の場合は車1台2千円、バイク1台千円で、蔦温泉駐車場の入り口で支払う。徒歩、自転車、タクシーは無料。

 蔦沼観光の拠点となる蔦温泉周辺の国道103号には同協議会が道路脇にパイロンを置き、路上駐車しないよう呼びかけている。103号を避けたい場合は市道・湯ノ台高原線が迂回(うかい)路。問い合わせは同協議会事務局(電話0176-51-6771)へ。

 蔦沼は朝焼けの紅葉が水面を赤く染める絶景ポイント。しかし、蔦温泉周辺の路上駐車、展望デッキの混雑、植生の被害などが問題になり、同協議会が2020年に事前予約とデッキの入場制限を始めた。

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