父の「肉タンメン」の味を残したい にかほ市「園食堂」が袋麺商品化目指す

袋麺として販売される園食堂の「肉タンメン」
 秋田県にかほ市象潟町の「園(その)食堂」が、看板メニュー「肉タンメン」を袋麺として販売するプロジェクトに取り組んでいる。店主の娘、馬淵恵さん(54)は「父が作った他にはないこの味を全国の人に知ってほしい」と呼びかけている。

 園食堂は横浜市の中華料理店で修業した金俊夫さん(86)が1964年7月に開業。現在は妻の栄子さん(80)と2人で店を切り盛りし、馬淵さんも時折手伝いに入っている。

 肉タンメンは、客の要望を受けて焼き肉定食の肉をタンメンにのせて提供したことがきっかけで誕生した。塩ベースのスープに平打ち太麺、しょうゆでソテーした豚ロース肉と炒めたもやしのトッピングが特徴。来店客の8割が注文する人気メニューになっている。

 両親が高齢になり、店の今後について考える機会が増えたという馬淵さん。「店を残せるのかは分からないけれど、父の味は残したい」との思いで、2年ほど前に肉タンメンの冷凍商品を開発、販売した。

 その後、お土産として手軽に贈りたいといった声が寄せられたことから、袋麺の開発にも着手。調理する際の手軽さも意識し、豚ロースなどのトッピングがなくても味わえる商品にすることを決めた。

 特産品開発を手がけるツバサ(秋田市)とともに試行錯誤を重ね、肉タンメンの特徴である太麺、あっさりとしながらも肉のうまみを感じられるスープを再現した。一袋350円(税別)で、6月から県内の道の駅や土産店で販売する予定。

 今回のプロジェクトでは、商品開発やパッケージの制作費用をCF専用サイト「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」で募っている。22日時点での支援額は、当初の目標だった50万円を超える60万円。現在は100万円を次の目標額に設定している。

 馬淵さんは「肉タンメンをきっかけに、にかほ市を知り足を運んでくれる人が増えればうれしい」と話した。

 CFは31日まで実施している。

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