クレヨン画家孫内さん 青森県内最後の個展

孫内さんの新作の色紙絵や、黒板画などに見入る来場者

 青森市出身で東京都在住のクレヨン画家孫内あつしさん(78)の個展「昭和の山びこ展」(同展実行委員会など主催)が10日、黒石市内町の黒石公民館多目的ホールで始まった。パーキンソン病による体調不良のため、青森県での個展は今回が最後。これまで最多の約100点を展示しており、実行委は「これほどの作品を一度に見られることはない。ぜひ楽しんでほしい」と話している。

 1960年に青森放送に入社後、美術を担当していた孫内さんは72年に退職。絵に専念するため93年に上京した。2009年に黒石市大川原の廃校を活用した観光施設「お山のおもしえ学校」内にアトリエを設け、都内と行き来しながら活動してきた。国内外の展覧会に出展し活躍、17年の「日本の美術展」で審査員賞、18年の日仏友好160周年記念展でグランプリを受賞するなどしている。

 実行委の工藤謙一さん(52)=黒石市=によると、孫内さんはクレヨン画を通じ青森県の活性化につながれば-との思いで、約10年にわたり県内で個展を開催。しかし、病の進行により移動が困難になりつつあるため、今後は都内を中心に開く予定という。

 今回の個展では今年描いた新作の色紙絵(縦27センチ、横24センチ)47点や、縦約120センチ、横約360センチの迫力ある黒板画などを展示。郷愁を誘う温かみのある独特の作風が、来場者を楽しませている。

 作品を鑑賞していた平川市の田辺清敏さん(70)は「描かれている場面は昔懐かしく、柔らかい雰囲気と色合いがいいね」と笑顔。工藤さんは「制作年で違う色の使い方も楽しんでほしい」と話した。

 個展は14日まで同公民館で開催(入場無料)。その後「お山のおもしえ学校」で16日から6月2日まで開く(入館料100円)。孫内さんは12~14日と16、17日に各会場を訪れる予定。

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