青森県弘前市の弘前れんが倉庫美術館は17日から、同市出身の現代美術家・奈良美智さんの展覧会を写真や映像で振り返る「『もしもし、奈良さんの展覧会はできませんか?』奈良美智展弘前 2002-2006 ドキュメント展」を開く。来年3月21日まで。
展覧会では、美術館になる前の吉井酒造煉瓦(れんが)倉庫で2002、05、06年に開いた奈良さんの展覧会を振り返る。写真家の永野雅子さん、細川葉子(はこ)さんが準備風景を撮影した写真を中心に展覧会の資料や当時展示した「Milky Lake」など一部作品を展示。このほか3度の展覧会に関する演劇を10~20代の若者でつくり、12月18日に発表する。
会場の設営は30人のボランティアが手伝った。タイトルは当時、吉井酒造の故・吉井千代子社長が、奈良さん所属のギャラリーにかけた電話のやりとりにちなんだ。
当時、多くのボランティアや奈良さんの友人たちが資金提供や設営に尽力していた。16日に開かれた報道向けの内覧会で、奈良さんは「それまでは古里に対して背を向けていたと反省した。地元の方と自然に混ざっていく展覧会じゃないといけない」とし、「市民と文化的なものを発信する場所が理想的につながっていけたらいい。表層の下にある、なかなか見えない苦労の部分を見てほしい」と話した。
休館日は火曜日だが、時期によって変更あり。問い合わせは同館(電話0172-32-8950)へ。
展覧会では、美術館になる前の吉井酒造煉瓦(れんが)倉庫で2002、05、06年に開いた奈良さんの展覧会を振り返る。写真家の永野雅子さん、細川葉子(はこ)さんが準備風景を撮影した写真を中心に展覧会の資料や当時展示した「Milky Lake」など一部作品を展示。このほか3度の展覧会に関する演劇を10~20代の若者でつくり、12月18日に発表する。
会場の設営は30人のボランティアが手伝った。タイトルは当時、吉井酒造の故・吉井千代子社長が、奈良さん所属のギャラリーにかけた電話のやりとりにちなんだ。
当時、多くのボランティアや奈良さんの友人たちが資金提供や設営に尽力していた。16日に開かれた報道向けの内覧会で、奈良さんは「それまでは古里に対して背を向けていたと反省した。地元の方と自然に混ざっていく展覧会じゃないといけない」とし、「市民と文化的なものを発信する場所が理想的につながっていけたらいい。表層の下にある、なかなか見えない苦労の部分を見てほしい」と話した。
休館日は火曜日だが、時期によって変更あり。問い合わせは同館(電話0172-32-8950)へ。