奥入瀬でエコ観光 青森県が電気自動車で実験へ

社会実験で奥入瀬渓流沿いの国道102号を走るグリスロ

 青森県は10日から、十和田市の国道102号・奥入瀬渓流沿いを低速の電気自動車(グリーンスローモビリティ、通称・グリスロ)に乗ってガイド付きで巡るツアーの社会実験を初めて行う。国が建設中の国道103号奥入瀬(青〓山=あおぶなやま=)バイパスの開通時(時期は未定)を想定し、渓流の車両規制を行った場合の代替交通、ツアーの観光資源としての可能性を検討する。
※〓は木へんに「無」

 同バイパスが開通すると、奥入瀬渓流の迂回(うかい)が可能になることから、県は渓流の自然保護と観光利用の両立を図るため、同102号の交通規制を検討している。今回は代替交通の一つとして考えているグリスロにガイドを付けてツアーをし、グリスロの性能、ツアーの満足度などについてアンケートでデータを集め、実際に利用できるか検討する。

 ツアーではガラス張りのグリスロが時速20キロ未満で走行し、ガイドの案内で周囲の風景を眺めながらゆっくりと渓流沿いを進む。コースは奥入瀬渓流館から雲井の滝までの往復約17キロ。阿修羅の流れや雲井の滝などでは降車してコケや渓流を観察しながら散策し、自然を楽しんでもらう。ガイドやツアーの運営はNPO法人奥入瀬自然観光資源研究会(おいけん)に委託する。

 ツアーは9、10、11月と2023年1月の土日祝日を中心にそれぞれ複数回行う予定で、1回の定員は6人。7、8日には報道機関向けに試乗会を行った。県道路課の相馬基総括主幹は「グリスロは、道路から見られる渓流の特長を生かすことができる。冬場の評価も参考にしたい」と話した。

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