
劇作家、詩人の寺山修司(1935~83)のラジオドラマに関する資料を集めた企画展が、少年時代の一時期を過ごした青森県三沢市の寺山修司記念館で開かれている。目玉は寺山が手がけたラジオドラマの音源が聴けるコーナー。来年、没後40年を迎える「言葉の錬金術師」の世界に耳で浸ることができ、連日多くのファンが訪れている。
同館25周年記念事業の一環。20代前半から30代にかけ、シナリオ作家として歩んだキャリア草創期にスポットを当てた。寺山が所蔵していたテープから音源を取り出すなどして、九つの作品を高音質で聴けるようにした。
同館お薦めは、空を歩き英雄視されるようになった男の心の葛藤を描いた「中村一郎」。ほかにも「湖のエリ」「いつも裏口で歌った」などといった作品を聴くことができる。短ければ14分、長いものだと90分かかり、1日かけて全ての作品を一気に楽しむ人もいるという。企画展開催に携わった学芸員の広瀬有紀さんは「いろんな『味』がする作品ばかり。寺山の新たな魅力を耳で感じ取ってほしい」と話した。
ほかにもラジオドラマの直筆原稿や台本、先輩演劇人に仕事の紹介を求めてしたためた手紙も展示されている。俳優吉永小百合さんの成人記念の朗読劇「二十歳」の台本や手帳、2人そろって笑うほほえましい一幕を切り取った写真も並んでいる。
企画展は来年4月9日まで。11月に展示内容を変更する予定。問い合わせは同館(電話0176-59-3434)へ。
同館25周年記念事業の一環。20代前半から30代にかけ、シナリオ作家として歩んだキャリア草創期にスポットを当てた。寺山が所蔵していたテープから音源を取り出すなどして、九つの作品を高音質で聴けるようにした。
同館お薦めは、空を歩き英雄視されるようになった男の心の葛藤を描いた「中村一郎」。ほかにも「湖のエリ」「いつも裏口で歌った」などといった作品を聴くことができる。短ければ14分、長いものだと90分かかり、1日かけて全ての作品を一気に楽しむ人もいるという。企画展開催に携わった学芸員の広瀬有紀さんは「いろんな『味』がする作品ばかり。寺山の新たな魅力を耳で感じ取ってほしい」と話した。
ほかにもラジオドラマの直筆原稿や台本、先輩演劇人に仕事の紹介を求めてしたためた手紙も展示されている。俳優吉永小百合さんの成人記念の朗読劇「二十歳」の台本や手帳、2人そろって笑うほほえましい一幕を切り取った写真も並んでいる。
企画展は来年4月9日まで。11月に展示内容を変更する予定。問い合わせは同館(電話0176-59-3434)へ。
