
洋服やアクセサリーを手掛けるブランド「matohu(まとう)」(東京)が、こぎん刺しなどの津軽の伝統工芸を題材にデザインしたコレクションを発表し注目を集めている。水色や赤などカラフルな糸で刺されたこぎん刺しのジャケット、津軽塗イヤリングなど斬新なデザインが目を引く。デザイナーの堀畑裕之さんは「現代では日常の衣類として着られることは少なくなったが、こぎん刺しには津軽の農家の女性が作り出したファッションとしての色あせない魅力がある」と話している。
「matohu」は2017年4月にイタリア・ミラノで開かれたデザイン見本市「ミラノサローネ」にこぎん刺しの付け襟とカフス「CO-GIN STITCH」を発表した。それ以降、津軽の工芸品を基にした作品作りを進め、18年10月に発表したコレクションから一般向けの販売を始めた。
制作に協力した弘前こぎん研究所の成田貞治代表は「ジャケットの布に直接こぎん模様を刺しているところが斬新。デザイナーとの連携は刺激になる」。
津軽塗の製造・販売を手掛ける小林漆器(弘前市)の小林正知さんは「技法は伝統の津軽塗だけれど、金属風の質感や色味は今までにない」と出来栄えに手応えを感じている様子だった。
現代の日常生活にもなじむ「おしゃれでモダン」(堀畑さん)なデザインに仕上がったというコレクションは、こぎん刺しなどの雑貨を取り扱う弘前市代官町のセレクトショップ「green」で6日まで展示販売されている。
4月28日には桜田宏弘前市長が同店を訪れ、こぎん刺しのジャケットを試着。「古いものと新しいものが両方あって、次につながっていく。新しい感性を取り入れて、津軽の伝統工芸の魅力をさらに高めていきたい」と語った。
「matohu」は2017年4月にイタリア・ミラノで開かれたデザイン見本市「ミラノサローネ」にこぎん刺しの付け襟とカフス「CO-GIN STITCH」を発表した。それ以降、津軽の工芸品を基にした作品作りを進め、18年10月に発表したコレクションから一般向けの販売を始めた。
制作に協力した弘前こぎん研究所の成田貞治代表は「ジャケットの布に直接こぎん模様を刺しているところが斬新。デザイナーとの連携は刺激になる」。
津軽塗の製造・販売を手掛ける小林漆器(弘前市)の小林正知さんは「技法は伝統の津軽塗だけれど、金属風の質感や色味は今までにない」と出来栄えに手応えを感じている様子だった。
現代の日常生活にもなじむ「おしゃれでモダン」(堀畑さん)なデザインに仕上がったというコレクションは、こぎん刺しなどの雑貨を取り扱う弘前市代官町のセレクトショップ「green」で6日まで展示販売されている。
4月28日には桜田宏弘前市長が同店を訪れ、こぎん刺しのジャケットを試着。「古いものと新しいものが両方あって、次につながっていく。新しい感性を取り入れて、津軽の伝統工芸の魅力をさらに高めていきたい」と語った。
