弘前ねぷた、3年ぶり合同運行

弘前ねぷたまつり運営委員会であいさつする桜田市長

 弘前ねぷたまつり運営委員会は13日、今年のまつりを例年通り8月1~7日に開催する方針を正式決定した。ねぷた団体による青森県弘前市街地の合同運行は3年ぶり。今後、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、1日当たりの運行台数制限やコースの修正などを検討する。

 13日、運営委を組織する市、弘前商工会議所、弘前観光コンベンション協会、市物産協会、弘前ねぷたまつり合同運行安全会議の5者が弘前商工会議所会館で協議。いずれも、コロナ感染対策を徹底した上でのまつり開催を求めた。

 市側が示した開催方針案では、台数制限やコース見直しにより運行時間の短縮を図る。ねぷた団体には、制作小屋での3密(密閉、密集、密接)防止や飲酒禁止、運行中の大声禁止や2メートル以上間隔を空けた隊列などを求める。

 観客には飲酒や食事、食べ歩きや大声での歓声の自粛を呼びかけ、マスクを着用して拍手で応援してもらう。運営側は観客に3密防止を呼びかけるほか、手指消毒スポットの設置や場所取り対策を強化する。ねぷたの審査や、ねぷたに火を放つ「なぬかびおくり」も中止する。

 運営委員長の桜田宏市長は「今年は弘前ねぷた300年の節目。伝統を守り受け継ぐため、安全安心なまつりになるよう努める」と強調。市物産協会の熊谷孝志会長は「最も大事なのは(まつり開催で)市民が活気を取り戻すこと。是が非でも開催してほしい」と述べた。

 弘前ねぷたは今年、合同運行として最も古い記録が残る1722(享保7)年から300年の節目を迎える。市はねぷた300年祭として8月下旬のねぷた特別運行などを検討している。

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