好みのこけし見っけ/黒石・展示館 31周年でフェスタ

こけし工人(左)との会話を楽しみながら、お気に入りの品を探す来場者

 青森県黒石市の津軽こけし館はこのほど、開館31周年を祝う「アニバーサリーフェスタ」を開いた。県内外から多くのこけしファンが訪れ、津軽系こけし工人による実演展示即売会や、昔ながらのこけし作り紹介などを楽しんだ。

 同フェスタは昨年に続き2回目で、ブースを設けた8工人を含む計16工人の作品を販売。同館によると、午前9時の開館前から約30人が列をつくる人気ぶりで、来場者は工人との会話を楽しみながら、ずらりと並んだこけしの中からお気に入りの品を買い求めた。

 足踏みろくろを使った昔ながらのこけし作りは、工人の石川美祈子さんが実演し、来場者は興味深そうに見学。阿保六知秀(むちひで)さんの謡曲、山谷レイさんの日本舞踊など工人による隠し芸大会も行われ、普段は見られない一面に盛り上がりを見せた。

 青森市から訪れ、こけし2本を購入した主婦佐野久子さん(70)は、「こけしは普段から集めているけれど、自分が持っていないようなかわいらしい顔が気に入った。うれしい」と話した。

 同館は6月23日まで「Good Wood@津軽こけし館」と銘打ったイベントを開催中。館内にある4千本のこけしの中からヒントを基に“犯人”を見つける探偵ゲームのほか、全国の伝統こけし工人が制作した木地だるまの展示販売会(5月26日まで)などを行っている。

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