深浦の大イチョウ、夜間点灯スタート

雨の中、ライトに照らされた黄金色の大イチョウ=10日午後5時15分ごろ、深浦町北金ケ沢地区

 「日本一の大イチョウ」で知られる青森県深浦町北部の国指定天然記念物「北金ケ沢のイチョウ」の夜間点灯が10日、始まった。雨の中、黄金色の巨木が晩秋の夕闇に浮かび上がり、幻想的な雰囲気に包まれた。

 夜間点灯は今年で10回目。町観光課が30日まで、午後4時半~8時半にライトアップする。色づき具合は今のところ三、四分ほどで、例年通り20日ごろから10日間ほど見ごろが続く見込み。樹勢を守るため、今年は根元周辺への立ち入りが制限されている。

 10日は悪天候でセレモニーが中止となったが、見物客が次々と訪れた。同町田野沢のパート従業員山本琴恵さん(34)は、娘や親戚と高さ31メートルのイチョウを見上げ「相変わらず、今年もきれい」と笑顔を見せた。

 町によると、樹齢は約千年。幹回りは22メートルと国内のイチョウでは最も太く、全樹種でも全国3位の巨木。幹から垂れ下がった「気根」の形が乳房に似ているため、地元では母乳の出がよくなる-と信仰を集めている。

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