
青森県三沢市ゆかりの劇作家で詩人の寺山修司(1935~83年)の代表作のひとつで、1971年封切りの映画「書を捨てよ町へ出よう」の公開50周年企画展が、同市の寺山修司記念館で開かれている。映画、同名の舞台と評論集の関連資料約100点を展示。寺山ファンを引き込んでいる。来年5月29日まで。
展示品は、映画のポスターや台本、舞台を告知する「天井桟敷新聞」、横尾忠則が装丁を手掛けた評論集の初版本など。何度もリメークされている舞台公演のポスターからは、寺山の世界観が、没後も多くのアーティストに影響を与えているのが伝わる。
同館の広瀬有紀学芸員は「書を捨てよ-」というタイトルの由来について考察。寺山が10代後半に創作のヒントを書き留めたノートから、仏作家アンドレ・ジードの散文詩「地の糧」からの引用では-と指摘しており、企画展では、寺山が実際にジードの言葉を記したノートを鑑賞できる。
映画に主演した佐々木英明館長(73)は「映画と舞台、評論集いずれも、権威や権力にとらわれず、生きる方法論は自分で見つけよ-という寺山の理念が詰まっている。それは半世紀を経ても、決して色あせることはない」と話す。
企画展を含めた入館料は一般550円、高校・大学生110円、小中学生60円。20日には映画の上映会(定員20人、要予約)も予定している。問い合わせは同館(電話0176-59-3434)へ。
展示品は、映画のポスターや台本、舞台を告知する「天井桟敷新聞」、横尾忠則が装丁を手掛けた評論集の初版本など。何度もリメークされている舞台公演のポスターからは、寺山の世界観が、没後も多くのアーティストに影響を与えているのが伝わる。
同館の広瀬有紀学芸員は「書を捨てよ-」というタイトルの由来について考察。寺山が10代後半に創作のヒントを書き留めたノートから、仏作家アンドレ・ジードの散文詩「地の糧」からの引用では-と指摘しており、企画展では、寺山が実際にジードの言葉を記したノートを鑑賞できる。
映画に主演した佐々木英明館長(73)は「映画と舞台、評論集いずれも、権威や権力にとらわれず、生きる方法論は自分で見つけよ-という寺山の理念が詰まっている。それは半世紀を経ても、決して色あせることはない」と話す。
企画展を含めた入館料は一般550円、高校・大学生110円、小中学生60円。20日には映画の上映会(定員20人、要予約)も予定している。問い合わせは同館(電話0176-59-3434)へ。
