竹浪酒造がつがる移転後初の新酒を売り出し

新たな酒蔵で仕込んだ新酒「七郎兵衛」を手にする竹浪さん

 経営再建のため青森県板柳町からつがる市に移転した竹浪酒造店が、移転後初めて仕込んだ新酒「七郎兵衛(しちろべえ)」の生原酒を6月上旬から売り出した。杜氏(とうじ)の竹浪令晃(よしあき)さんは「新しい場所の仕込みに不安もあったが、自分らしい酒に仕上がった」と手応えを語った。

 新酒造りは、旧長内酒造店の酒蔵で2月下旬に開始した。県産米の手配がつかず秋田産の酒米を取り寄せ、つがる市の水で仕込んだ。初めて尽くしで手探りだったが、竹浪さんは「課題はあるものの、新酒を瓶詰めできてひと安心した」と胸をなで下ろす。

 板柳町時代から続く銘柄「岩木正宗」「七郎兵衛」を製造。このうち「七郎兵衛」は4月中旬から5月上旬にかけて搾った生原酒。アルコール度数は20度で、特別純米と純米大吟醸を醸造した。

 「濃厚で重厚感を味わえる、昔からの当社の特長を出せた」と竹浪さん。低温貯蔵して熟成が進むと、味に膨らみが出てまろやかになり、ひと味違った風味が楽しめるという。

 特別純米の四合瓶(720ミリリットル)は1本1650円、一升瓶(1.8リットル)は3300円。純米大吟醸は四合瓶3080円、一升瓶6050円(全て税込み)。直接取引の県内小売店か同店の店頭で販売中。

 問い合わせは同店(電話0173-23-5053)へ。

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