酒米せんべい 地酒の肴に/三沢・青森屋

青森屋が宿泊客に提供する酒米せんべい。日本酒に合う料理を盛り付けて酒のおつまみに仕立てた

 星野リゾート青森屋(三沢市)が、日本酒の原料となる酒米で作ったせんべいに青森県の珍味や漬物などの料理を盛り付け、酒の肴(さかな)として宿泊客に提供する企画を7月4日から始める。新型コロナウイルスの影響で日本酒の生産が落ち込む中、酒蔵で余剰となった酒米を買い取り活用することで、酒造りと農家の支援につなげたい考え。

 せんべいは鳩正宗(十和田市)が提供した酒米「華吹雪」を原料に、菓子製造卸のしんぼり(八戸市)に製造を委託。青森屋は、一口大のせんべいにサバ水煮やイカ塩辛、ねぶた漬けなどの料理2~3品ずつをのせ、県内5酒蔵の日本酒飲み比べセットを添えて2200円(税込み)で提供する。

 青森屋が取り組む酒蔵応援プロジェクトの一環。県産酒の消費拡大に加えて、酒米の作付け減少で収入減に直面する農家も支えようと、食用米と異なる酒米の特徴を生かし、せんべいのおつまみメニューを開発することにした。

 青森屋で6月24日、メニューのお披露目会があり、試食した関係者は「せんべいがしっとりとした食感」「日本酒にぴったり」などと感想。鳩正宗統括部の西野暢哲(まさあき)係長は「新しいアプローチの日本酒の味わい方。(宿泊客には)食べて飲んで、楽しい気分になってほしい」と話していた。

 青森屋によると、左党の舌に合う料理の組み合わせを目指し、数カ月にわたり試行錯誤を重ねたという。岡本真吾総支配人は「県外から訪れるお客さんは、青森に日本酒がおいしい土地柄というイメージを持っている。料理とのマリアージュ(組み合わせ)を体感してもらいながら、日本酒の消費拡大につなげていきたい」と述べた。

岡本総支配人(左端)の説明を受けながら、せんべいを試食する関係者

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