今年2月、建て替えが完了した青森市の西中学校(今別幸司校長)は26、27日、7月から解体される旧校舎を卒業生や地域住民に開放する見学会を開く。築50年を超えた古い校舎との別れを惜しむ声は根強く、「懐かしい校舎で当時を振り返ってほしい」と学校側は話している。
2019年、改築工事が始まると、一人また一人と卒業生が学校を訪れるようになった。結婚式で披露するためビデオ撮影させてほしい-と願い出た人も。「いろんな意味で個性があふれていた。それを包んでくれたのが、あの校舎です」と話すのは、同市の自営業小野寺一重(ひとえ)さん(58)。息子2人も同校卒だ。「生徒として、母として貴重な時間を過ごした場所。ありがとうと、さよならを言いたい」
こうした思いを受け、今別校長は昨年、文化祭での一般開放を考えた。だが新型コロナウイルスの感染拡大で断念。「コロナ禍は続いているが、気持ちに応えられるのは今しかない」と決断に踏み切った。
見学会では、全て撤去された教室に机といす、教科書を運び込んで授業風景を“再現”。メモリールームでは卒業写真を展示する。白く塗装した教室の壁に、来場者が自由に思いを書き込めるメッセージルームも設ける。
見学会は午前10時~午後2時。今別校長は「感染予防対策のため、なるべく短時間での見学に協力いただきたい」と呼び掛けている。
青森西中 青森西中は1969年、大野中と滝内中が統合して開校。70年、現在の浪館志田に西中としての新校舎が完成する。80年代には最多で1693人が在籍し、校庭にプレハブ教室を増設するほどのマンモス校だった。これまでの卒業生は1万3868人。老朽化が著しいことから、2019年に同じ敷地内で改築工事が着工し、21年2月に完了した。
2019年、改築工事が始まると、一人また一人と卒業生が学校を訪れるようになった。結婚式で披露するためビデオ撮影させてほしい-と願い出た人も。「いろんな意味で個性があふれていた。それを包んでくれたのが、あの校舎です」と話すのは、同市の自営業小野寺一重(ひとえ)さん(58)。息子2人も同校卒だ。「生徒として、母として貴重な時間を過ごした場所。ありがとうと、さよならを言いたい」
こうした思いを受け、今別校長は昨年、文化祭での一般開放を考えた。だが新型コロナウイルスの感染拡大で断念。「コロナ禍は続いているが、気持ちに応えられるのは今しかない」と決断に踏み切った。
見学会では、全て撤去された教室に机といす、教科書を運び込んで授業風景を“再現”。メモリールームでは卒業写真を展示する。白く塗装した教室の壁に、来場者が自由に思いを書き込めるメッセージルームも設ける。
見学会は午前10時~午後2時。今別校長は「感染予防対策のため、なるべく短時間での見学に協力いただきたい」と呼び掛けている。
青森西中 青森西中は1969年、大野中と滝内中が統合して開校。70年、現在の浪館志田に西中としての新校舎が完成する。80年代には最多で1693人が在籍し、校庭にプレハブ教室を増設するほどのマンモス校だった。これまでの卒業生は1万3868人。老朽化が著しいことから、2019年に同じ敷地内で改築工事が着工し、21年2月に完了した。