幻の森林鉄道、後世に 村郷土館が遺構見学ツアー/六ケ所

老部川上流部で見つかった森林鉄道の橋脚を見学するツアー参加者ら=13日午前、六ケ所村尾駮

 六ケ所村郷土館(鈴木浩館長)が、かつて村産ヒバの搬出で活躍した森林鉄道の伝承活動に力を入れている。本年度は、尾駮地区の山林で橋脚跡を新たに発見。13日に実施した遺構見学ツアーで参加者に紹介した。

 郷土館によると、森林鉄道は1935(昭和10)年、国有林のヒバを運ぶために整備された。最長時の総延長は9キロ。トラック輸送への切り替わりで1964(同39)年に廃止された。林道沿いにレールや枕木などが今も残る。郷土館は昨年度、埋もれつつある村の歴史に目を向けてもらおうとツアーを始めた。

 橋脚は、本年度のツアーに向けた鈴木館長らの調査で5月に見つかった。作業員の事務所や貯木場などがあった二又土場から4キロほど林道を進んだ老部川の上流部に、太さ約30センチあるヒバの丸材で組まれていた。現存する写真などの資料から、1952(昭和27)年の建設とみられるという。

 13日のツアーには村内外から8人が参加。元営林署職員の木村豊春さん(74)の解説を聞きながら、橋脚などの遺構を巡った。

 参加した同村の会社員女性(52)は「地元に住んでいるが、森林鉄道の存在は全く知らなかった。先人はさまざまな苦労に耐えながら、山を切り開いたのだと思う」と思いをはせていた。鈴木館長は「村の歴史を後世に受け継ぐため、当時の関係者への聞き取りなど、今後も調査を続けていく」と話している。

二又土場の周辺には線路の枕木などが残されている

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