桜の下で女流騎手が流鏑馬大会 十和田市

咲き始めた桜の下、疾走する馬上から的に狙いを定める女流騎手=20日、十和田市の中央公園緑地


 女流騎手による流鏑馬(やぶさめ)大会「桜流鏑馬」が20日、十和田市中央公園緑地で開幕した。咲き始めた桜の下で、あでやかな衣装をまとった女性たちが勇ましい表情で的を狙い、見事な騎射で観客を魅了した。大会は21日まで。

 競技は、桜並木の直線に55メートル間隔で置かれた三つの的を疾走する馬上から狙い、的中数とタイムを競う。平成最後の大会には、海外を含む県内外から初級に17人、中級14人、上級5人の計36人がエントリー。3頭が一斉に矢を放つ団体戦も行われた。

 コース脇やゴール近くには、国内外の多くの観光客やカメラマンが陣取り、砂煙を巻き上げて走り抜ける馬と騎手の華麗な競演を満喫。人馬一体となった射手が見事に的を射抜くと、会場から盛んに拍手が送られていた。

 三沢市の松林静子さん(62)、恵さん(38)親子は「小さい時から出場している布施蒼依さんのファン。毎年見に来ているけど、団体戦と上級はやっぱり迫力が違う。明日も見に来る」と満足そうに話した。会場では併催行事として体験乗馬や流鏑馬男子立射演武なども開催しており、家族連れらがイベントを楽しんでいた。桜流鏑馬は今年で16回目。

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