北の霊場にも春到来/むつ・恐山が山開き

半年ぶりに開山し、次々と参拝者が訪れた恐山

 日本三大霊場の一つ、青森県むつ市の恐山が1日、冬季の休山を終え半年ぶりに開山した。昨年は新型コロナウイルス感染拡大を受けて開放時間を短縮したが、今年は2年ぶりに午前6時~午後6時に戻した。午前中から参拝者が次々と訪れ、静かに祈りをささげていた。

 恐山は硫黄のにおいが立ちこめる岩場の一帯が「地獄」に、宇曽利山湖をとりまく白砂の浜が「極楽」になぞらえられており、神秘的な雰囲気が漂う。参拝者は納骨塔や慈覚大師堂、水子供養御本尊、賽(さい)の河原、震災慰霊塔などをゆっくりと巡り、手を合わせて亡き人をしのんでいた。

 東京都江東区の吹山千恵子さん(65)は「今年2月に母を亡くした。恐山で母に会えればと思い、手を合わせに来た。参拝して心が洗われた」と話した。

 開山期間は10月末まで。恐山寺務所によると、例年7月の大祭は開催する方針で、昨年受け付けなかった宿坊での宿泊は1日から始まった。

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