つがるの縄文2史跡 案内ボランティア始動

遮光器土偶の石像の前で本年度の活動をスタートしたつがる縄文遺跡案内人

 世界文化遺産登録を目指す青森県つがる市の亀ケ岡石器時代遺跡と田小屋野貝塚の2史跡を案内するボランティアガイドが24日、本年度の活動を開始した。ガイドを行うつがる縄文遺跡案内人が、しゃこちゃん広場に隣接する縄文遺跡案内所に土・日、祝日に常駐し、観光客に史跡を案内する。本年度からはタブレット端末と翻訳機も使い、より分かりやすいガイドに役立てる。

 つがる市教委は2史跡を含む「北海道・北東北の縄文遺跡群」の世界遺産登録を見据え、2019年度からボランティアガイドを導入。昨年は亀ケ岡石器時代遺跡のしゃこちゃん広場南側隣接地に縄文遺跡案内所を設けたほか、大型バス3台を含む車10台分の駐車場を整備し、情報発信やガイドの活動拠点としている。

 本年度のガイドのメンバーには同市などから11人が登録。案内所前で行った開始式で葛西〓輔教育長が「皆さんの力で遺跡の魅力を全国に発信してほしい」と呼び掛けた。ガイドを代表し、同市の山本薫さん(71)が「自分たちも楽しみながら、来た人たちが楽しんでもらえるような分かりやすい説明を心掛けたい」と意気込みを語った。

 タブレット端末には2史跡の見学ルートに沿って、発掘調査当時の映像や遮光器土偶などのさまざまな出土品の写真などが収められており、観光客に見せながら説明する。併せて新たに翻訳機も導入し、外国人客への対応に生かすという。

 ガイドは11月末までの土、日、祝日、午前10時~午後3時、数人ずつ交代で常駐し、観光客の求めに応じて史跡の案内に当たる。案内所には写真パネルやパンフレット、地図などが置かれており、11月末まで毎日午前9時~午後5時、一般開放されている。

※「〓」は山へんに「甚」


縄文遺跡案内所前で気合を入れるつがる縄文遺跡案内人のメンバー

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