【ぐるぐるグルメ】ふじの里こだわりジュース/藤崎

高級感たっぷりのパッケージに収められた「ふじ原木ジュース」

 国産リンゴの代名詞ともいえる「ふじ」は、藤崎町生まれ。育種技術が進み、数多くの品種開発が進められる中で、世界で最も多く収穫されるリンゴに成長した。ふじの里としての歴史を伝えるため、町は原木から接ぎ木したリンゴ樹を大切に育てており、その実だけを搾った、こだわりの「ふじ原木ジュース」が生まれた。

 原木ジュースの販売は2019年産からスタート。20年産は今月1日から、町内の産直施設「ふじさき食彩テラス」で限定300本の販売が始まった。価格は1本(720ミリリットル入り)1620円。電話予約も可能で、町ふるさと納税の返礼品にも採用された。

 ふじを開発したのは、1938年に同町に設置された農林省園芸試験場東北支場(当時)。食味と貯蔵性に優れたリンゴを開発するため「国光」と「デリシャス」の交配が39年に行われ、51年に結実した。この間、支場の園地では膨大な数の交配試験が繰り返され、付近の農家からも多くの花粉が提供されたという。

 原木そのものは、施設移転に伴い盛岡市に移されたが、町は原木から接ぎ木したリンゴ樹が育つ旧弘前実業高校藤崎校舎の園地を「ふじ原木公園」として整備し、発祥の地をPRしている。

 地元で誕生し世界に広まったリンゴに寄せる町民の愛着は深い。食彩テラスの松丸良平店長は「原木ジュースを味わい、町が誇る『ふじ』の歴史と魅力に触れてほしい」と話す。


原木から接ぎ木したリンゴ樹

▼おすすめ 3産品/特産品セットを限定販売/平田 博幸 町長

 ご当地グルメとして売り出し中の「アンペそば」は、海苔(のり)を練りこんだ麺に、きんぴらごぼう、鶏肉チャーシュー、丸豆腐をのせた個性派ラーメン。北常盤駅「ラーメンカフェきたときわ」とイオン藤崎店「Hosho東花」で提供し、ふじさき食彩テラスでも麺とスープの持ち帰りセットを販売しています。

 三重県紀宝町産マイヤーレモンと藤崎町産リンゴのジャムは、甘みと酸味のバランスがよく、パンやヨーグルトはもちろん、ホットドリンクにもお薦めです。食彩テラスでは「ふじさき特産品セット」を販売中(数量限定)。店内の商品を自由に選んで割引価格で購入でき町外ギフト発送も無料ですので、ぜひお買い求めください。


アンペそば かつて町内で人気だった名物ラーメンが、現代風のご当地グルメとして復活


マイヤーレモンとりんごのジャム 三重県紀宝町産のマイヤーレモンと藤崎産ふじがコラボ


ふじさき特産品セット 食彩テラスの商品を自由に選べるお得なギフト。数量限定で販売

【問い合わせ先】藤崎町役場経営戦略課(TEL0172-88-8258)

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