浅虫の魅力を動画発信/ドラマやアート90分

動画内で棟方志功になりきって浅虫を紹介する高谷部会長

 青森市の文化芸術創造活動の推進を図る市民団体「あおもりアーツカウンシル」の「A-Paradise部会」が、同市の浅虫地区を舞台にした映像作品「A-Paradise2020 浅虫海岸物語~今、ボクらが街にできること~」を制作した。ショートドラマや観光スポット紹介、アートドキュメント、音楽を通して90分間、浅虫の魅力を伝えている。インターネット上でも公開されており、高谷憲部会長は「コロナ禍で遠出できない今こそ、映像を見て、自分の住んでいるまちにもっと興味を抱き、好きになってもらえれば」と語る。

 同部会は2014年から、音楽とアートを融合したイベント「A-Paradise」を青森市中心街で開いてきたが、コロナ禍の影響で20年は野外イベントを断念。そこで、同市の代表的な観光地でもある浅虫地区に焦点を当て、新たな表現形式として映像制作を企画。20年夏から半年かけて撮影、編集を行った。

 メインのショートドラマは、遠距離恋愛中の男女が浅虫の海岸や水族館、喫茶店を巡りながら、お互いの関係について向き合う「萌音と梧楼のシーサイドストーリー」。合間に、浅虫ほたる湖にちなんで「ホタルねぶた」を作りあげるアートドキュメンタリーが織り込まれ、地元住民らがねぶたに色付けしながら、浅虫への思いを語っている。

 また、高谷部会長が棟方志功になりきって老舗の温泉旅館を訪ねたり、海づり公園で釣りを体験するなど、浅虫地区の名所を紹介。「THE CLIPPERS」や「青森最後の詩人ひろやー」さんら県内で活動するミュージシャンも音楽で彩りを添える。

 高谷部会長は「新しい試みだったが、地元の人とじっくり話し、新たな発見にも出合えた。浅虫の良さや魅力をより深く掘り下げることができたのでは。これからも、何かのきっかけになれるよう、活動を続けたい」と話す。

 映像作品は動画投稿サイト「ユーチューブ」で閲覧できる。

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