青森県弘前市などで行う「冬のアートフェスタ」(6、7日)を前に、未来の担い手・地域づくり推進委員会(事務局・弘前市)は5日、同市の「はるか夢球場」で、フィールド内の雪を踏み固めて描く「冬の球場アート」の制作を行った。球場を大きな万華鏡に見立て、弘前の四季を表現した模様が完成。夕日が球場内を照らすと、美しい幾何学模様が浮かび上がった。同アートは6、7日、午前10時から午後8時まで一般公開する。

 同球場で制作するのは今年で4回目。昨年は出来上がった後に雨が降り模様が消えたため、市体協職員や田舎館村のスノーアーティスト集団「It’s OK」のメンバーら計14人が昨年の模様を再現。朝から目印の支柱を立て、コンパスを使い、メジャーで距離を測り、スノーシューで新雪を丁寧に踏み固め、昼ごろに大枠が完成。午後から細部の仕上げを行った。

 フィールドを目いっぱい使って描き出したアートは、桜や扇ねぷた、リンゴ、雪の結晶などをイメージしたオリジナルの幾何学模様。同球場では雪上バナナボート体験や掲示板へのメッセージ投影なども行う予定で、同アートを担当する市体協の石澤智之主事は「津軽の風土を生かした楽しいイベント。光と影がつくり出す幻想的なアートをぜひご観覧ください」とPRした。

制作メンバーが、フィールドいっぱいに描き出した幾何学模様の出来栄えを確認した=5日午後4時すぎ、はるか夢球場

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