透明感あふれる美、「金魚美抄」28日開幕


 金魚を題材にした作品を集めたアート展「金魚美抄(びしょう)2020 金魚を描くアーティストたち」(東奥日報社などによるTTHAグループ主催)が、28日から青森市の三内丸山遺跡センターで開かれる。27日は開幕式と内覧会が行われ、出席者らは多彩な透明感あふれる金魚の美に酔いしれた。

 金魚美抄は「金魚の美をすくい取る」を意味する造語。監修は、生きている金魚が升の中で泳いでいるように見える作品「金魚酒」などを制作する美術作家深堀隆介さん。金魚が卵からかえり死ぬまでの一生を表現した「方舟2」は大きさが畳1畳分ほどもあり、出席者らの目を引いていた。

 その他、浮世絵のような作品やドールハウスなど、金魚を愛する全国各地の19人のアーティストによる約200点が並ぶ。

 開幕式では、東奥日報社の塩越隆雄代表取締役のあいさつを、遠山仁取締役事業局長が代読。「じっくりと鑑賞いただければ、皆さん癒やされることでしょう」と述べた。

 深堀さんは「金魚が発したメッセージがアーティストに届き、それが作品になっている。この展覧会を通して金魚を好きになってもらえたら」と語った。

 同展は来年1月11日まで。12月28日から1月1日は休館。開館は午前9時から午後5時(入場は午後4時半まで)。観覧料は一般・大学生千円、小学~高校生600円。

深堀さんの作品「方舟2」。生きているかのように描かれた金魚が、出席者らの目を引いていた=27日午後、青森市の三内丸山遺跡センター

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