大間中1年生、フェリー乗客を大漁旗で出迎え


 青森県大間町の大間中1年生21人が29日、大間-函館を結ぶ津軽海峡フェリー「大函丸」の乗客を、大漁旗をたなびかせて出迎えた。同町の旅行会社Yプロジェクト代表の島康子さんが講師役となり、生徒が地元を盛り上げる役割を体験した。

 島さんは、2008年に大間-函館のフェリー運航が廃止の危機に遭い、住民が存続に向けて活動を始めたことを紹介。島さんは「私が学生のころ、本州最北端は『はじっこ』というイメージで嫌だった。大間は本州の入り口、海の玄関口という意識を持ってほしい」「マスク姿は笑顔が伝わりにくいから、とびっきりの笑顔で手を振って」とアドバイスした。

 フェリー埠頭は同日、一段と風が強く「旗振り」は断念。生徒は大漁旗をくくりつけたポールを地面に立てて旗をたなびかせた。午前11時到着のフェリーが見えると、大きく手を振りながら「よぐ来たの~」と呼び掛け歓迎した。

 体験した田中結菜さんは「大間にようこそ、という気持ち。大間に来て良かったと思ってもらえたらうれしい」と話した。

 体験は総合学習の一環。同校は「大間百年プロジェクト」と銘打ち、町が100年後もにぎわうための方策を探る学習を取り入れている。生徒は同日、「浜まぢあるき」も体験した。

大漁旗をたなびかせ、到着した「大函丸」に手を振る生徒たち

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