JAL、青森県の食と観光を集中的発信へ

共同会見後に記念写真に納まる三村知事(左)と日航の赤坂社長=20日午後、三沢市

 日本航空(JAL)は11月、自然や食などの地域資源を機内誌や機内ビデオ、機内食などを通じて集中的に発信する企画「新 JAPAN PROJECT」で青森県を取り上げる。20日、国内線ファーストクラスの機内食をプロデュースした三沢市の星野リゾート青森屋で、日航の赤坂祐二社長と三村申吾知事が共同記者会見し発表した。同様の企画で青森県が単独で取り上げられるのは約8年ぶり。

 国内線ファーストクラスの機内食は、夕食時間帯の羽田-新千歳線など4路線で提供。県産食材をふんだんに使用し、前菜は「アピオスの南蛮漬け」、主菜は「海峡サーモン青南蛮くるみ味噌(みそ)焼き」などと趣向を凝らした。

 機内誌「SKYWARD(スカイワード)」の日本語版は、「光る彩る輝く、冬の四都市物語」と題し、弘前・青森・十和田・八戸の冬ならではの光の芸術を紹介。英語版は、インバウンド(訪日外国人旅行客)が冬の青森県観光に期待する八甲田の樹氷「スノーモンスター」や、奥入瀬渓流の氷瀑(ひょうばく)など雄大な自然美を取り上げる。機内ビデオでも、奥入瀬渓流のコケ観察や十二湖などの散策を疑似体験できる。

 三沢-羽田線は、国の「政策コンテスト」でトライアル枠を獲得し、今月25日から2年間の1日4往復運航が可能となる。

 日航の赤坂社長は「ぜひ恒久的に飛ばせるよう取り組みたい。東京乗り継ぎの選択肢も広がる。(日航が就航する)青森、三沢、函館などを組み合わせ、立体的な広域観光につなげたい」と意気込みを語った。

 三村知事は「青森の観光業が危機的状況にある中、JALの応援はずばりうれしい」などと感謝していた。

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