カボス 広げる可能性 盛岡の飲食業者に産地大分県から礼状

礼状を贈った上田顕秀課長(中央)とカボス商品を手に意気込む盛岡市内の事業者
 盛岡市内の飲食店など4事業者は、国内生産量の9割以上を占める大分県産のカボスを活用した商品やメニュー開発を手掛けている。本県ではなじみの薄いかんきつ類だが海産物とも相性が良く、大分県から活用を感謝する礼状が贈られた。同県で商品が販売されるなど、販路拡大にもつながっている。

 礼状は8月末、同市盛岡駅前通の東家駅前店で大分県おおいたブランド推進課の上田顕秀(あきひで)課長から、4事業者に贈られた。上田課長は「地域に合った形で活用してもらいありがたい。今後も交流を深めたい」と感謝した。

 カボスの活用は、同市北山のベアレン醸造所の働き方改革コンサルタントとして2017年から関わり、母親が大分県出身の村上健太さん(35)が勧めたことがきっかけ。

 当時、ビールカクテルの材料に使っていた国産レモンの確保が難しくなっていたため、代用品としてカボスを使用。19年にビールカクテル「カボスラードラー」の生産を始め、現在は県内のスーパーのほか、大分県内の百貨店や道の駅などで販売している。

 同社の紹介で、現在は東家が「かぼすそば」をメニューに加えたほか、中央通のJuikuku(ジュイクク)と、上田のむら八がメニューに取り入れている。村上さんは「東北でカボスはほとんど知られていないが、海産物など岩手の食材とも相性がいい」と広がりを望む。

 ベアレン醸造所の嶌田洋一専務取締役(53)は「カボスはレモンより酸味がまろやかで日本人になじみやすい味。地方都市同士のつながりから新たな価値が生まれてほしい」と期待を込める。

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