独特の麺文化が発展してきた盛岡で絶大な人気を誇る盛岡冷麺、盛岡じゃじゃ麺、わんこそば。盛岡冷麺はコシの強い半透明の麺に、牛骨などからとったコクのある透き通ったスープ、キムチのピリ辛と酸味のコラボレーションが魅力だ。盛岡市民にとって焼き肉店で盛岡冷麺だけを頼むのはよくあること。盛岡じゃじゃ麺はうどんのようなモチモチ麺に香ばしい肉みそとキュウリをのせ、好みでニンニク、ショウガ、酢、ラー油を加えかき混ぜて食べる。食べ終えた皿に卵をといて麺のゆで汁を注ぎ、肉みそで味付けしたスープ・チータンタンで締めるのが「常識」だ。わんこそばは、小分けにした温かいそばを給仕さんが「はいじゃんじゃん」などの掛け声とともに、お客さんのわんにどんどん入れる楽しい料理。店によって異なるが約15杯でかけそば1杯分となる。毎年冬には全日本選手権が開かれ、全国の胃袋自慢が集結する。