青森県黒石市中町で1993年まで銭湯「松の湯」として営業し、現在は観光交流施設の「松の湯交流館」で、銭湯時代のげた箱を利活用したこけし展示が行われている。年季が入った木製のげた箱とこけしの風合いが調和し、来館者の目を楽しませている。
同館によると、松の湯は江戸時代に旅館として建てられたと伝えられている。その後、銭湯に変わり93年まで営業した。有効活用を求める市民の声を受け、市が2008年に取得し、13年から復元・再生工事に着手。女湯の浴槽や番台などの一部を残して解体し、15年に同館としてオープンした。
げた箱でのこけし展示は、同館スタッフの佐藤大介さん(40)が考案した。桃の節句の際に、げた箱を使ってひな人形を飾ったところ観光客に好評だったため、こけしの展示もしてみよう-と今回初めて企画した。
こけしは同館マネジャーの今井秋行(ときゆき)さん(45)が所有する、津軽系こけしの礎を築いた名工・盛秀太郎の作品など大小20点を活用。げた箱は高さ約180センチ、幅約75センチ、奥行き約30センチで、18カ所ある空間のうち9カ所に、こみせ通りや温泉の写真などの背景とともにこけしを配置した。佐藤さんは「それぞれの空間にストーリー性があるよう工夫した」と話す。
このほか、小さいこけしを4体並べ、ビートルズのアルバム「アビイ・ロード」のジャケット画を表現するなど、ユーモアあふれる展示もある。佐藤さんは「新型コロナウイルスによる自粛で、世の中がいいムードではない。こけし展示を見て、クスッと笑ってもらえれば」と話した。
同館によると、松の湯は江戸時代に旅館として建てられたと伝えられている。その後、銭湯に変わり93年まで営業した。有効活用を求める市民の声を受け、市が2008年に取得し、13年から復元・再生工事に着手。女湯の浴槽や番台などの一部を残して解体し、15年に同館としてオープンした。
げた箱でのこけし展示は、同館スタッフの佐藤大介さん(40)が考案した。桃の節句の際に、げた箱を使ってひな人形を飾ったところ観光客に好評だったため、こけしの展示もしてみよう-と今回初めて企画した。
こけしは同館マネジャーの今井秋行(ときゆき)さん(45)が所有する、津軽系こけしの礎を築いた名工・盛秀太郎の作品など大小20点を活用。げた箱は高さ約180センチ、幅約75センチ、奥行き約30センチで、18カ所ある空間のうち9カ所に、こみせ通りや温泉の写真などの背景とともにこけしを配置した。佐藤さんは「それぞれの空間にストーリー性があるよう工夫した」と話す。
このほか、小さいこけしを4体並べ、ビートルズのアルバム「アビイ・ロード」のジャケット画を表現するなど、ユーモアあふれる展示もある。佐藤さんは「新型コロナウイルスによる自粛で、世の中がいいムードではない。こけし展示を見て、クスッと笑ってもらえれば」と話した。