スマート米で新作ビール 弘前の醸造所

ビールのタンクを背に「スマート米」の袋を手にするバーンズさん(右)と赤石さん

 青森県弘前市のクラフトビール醸造所「Be Easy Brewing」が、小型無人機ドローンや人工知能(AI)を活用して農薬使用量を抑えた「スマート米」を原料に、新たなビールを生産した。先端技術を取り入れた「スマート農業」を推進する「オプティムアグリ・みちのく」(本社青森市)が開発を支援。21日夜に醸造所併設の飲食店「ギャレスのアジト」で開くイベントで、初めて提供する。

 醸造所のオープン3周年を記念して約千リットル生産した。経営者で米国出身のギャレス・バーンズさん(35)は「スマート米を玄米のまま使い、クセのない味の中にも濃厚さが感じられるように仕上げた。ぐいぐい飲んでもらえると思う」と完成度に胸を張る。新作ビールは、「友達のご飯」の意味の津軽弁を使って「3周年けやぐのまんまラガー」と名付けた。

 オプティムアグリ・みちのくは、みちのく銀行とIT企業「オプティム」が設立した地域商社。今回使用したスマート米は、ドローンで撮影した画像を解析し、害虫の場所を正確に割り出してピンポイントで農薬を散布した。同社の赤石淳事業統括部長は「農薬使用料を極力抑えた安全安心のコメ。ビールの力を借りて、消費量を伸ばせたら」と期待を込める。21日のイベントに関する問い合わせは同醸造所(電話0172-78-1222)へ。

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