中泊「宮越家」ステンドグラスと秋融合

色づいた庭園を背景に秋の装いを見せた涼み座敷のステンドグラス

 青森県中泊町は8日、大正期の貴重なステンドグラス作品などが残る同町の「宮越家住宅」の離れなどを報道各社に公開した。2020年秋の限定公開を控えた邸内では、色づいた庭木を借景にしたステンドグラス作品が、秋の装いを見せていた。

 同家の離れには、国内ステンドグラス作家の草分け的存在・小川三知(さんち)(1867~1928年)の最高傑作と評されるガラス障子「アジサイ・コブシ・ケヤキ」、円窓の「十三潟景観」、浴室窓「カワヤナギ・カワセミ・アヤメ」が、ほぼ制作された1920~22年当時のまま残る。

 この日の公開は、住宅と庭園を所有する宮越寛(ゆたか)さんと同町博物館の齋藤淳館長が案内した。涼み座敷のガラス障子は、色づいた庭木とステンドグラスのコブシやアジサイが一体となって一つの作品のような風景を見せた。

 案内を終えた宮越さんは公開に向け「制作者の三知と当時の当家当主・正治が心を通わせてできたステンドグラス作品を見てもらいたい」、齋藤館長は「離れと庭が一体となった大正ロマンあふれる空間に浸ってもらえれば」と話した。

 同家の保存・活用方法を話し合ってきた町の検討委員会(委員長・今井二三夫弘前文化財保存技術協会理事長)は20年11月ごろに30日程度、1日約100人に限定して公開する保存・活用案を取りまとめた。ただし浴室の作品は、設置場所が狭いため公開しない方針。

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