ねぶた位置確認 アプリ機能拡充 八戸三社大祭も

ねぶたアプリの日本語トップ画面

 位置情報、多言語翻訳の技術を生かしたシステム開発等を手掛ける青森市のIT企業「フォルテ」(葛西純社長)は、2019年版青森ねぶた祭アプリ、八戸三社大祭アプリを8月1日から配信する。昨年配信したアプリの機能を拡充、アップデート(新しいものに書き換え)する。また、アプリ開発費用の一部をクラウドファンディング(CF)で資金調達する。

 観光振興、祭りの魅力向上を目指し、同社は昨年からアプリを配信。青森ねぶた祭アプリは4620件、八戸三社大祭アプリは1974件のダウンロード実績がある。

 日、英、中(簡体字、繁体字)、韓と5パターン(三社大祭は韓国語なし)の言語で情報発信。大型ねぶた22台に加え、「新世紀エヴァンゲリオン」前ねぶたに準天頂衛星システム「みちびき」や衛星利用測位システム(GPS)の端末を設置、30秒ごとに更新するデータを基にアプリで位置が確認できる。三社大祭では山車27台に設置する。

 また、ねぶた、山車の情報や由来、日程のほか、囃子(はやし)を聞くことでがき、トイレの場所、公衆無線LAN(Wi-Fi)スポット、駐車場情報も確認できる。

 八戸三社大祭アプリについては昨年、八戸市から多言語ガイドサービス等の業務委託を受けて事業を行ったが、今年は開発、翻訳、音声素材の作成などの費用はすべて自社持ち出しで、その一部をCFで賄う。

 プロジェクト名「青森ねぶた祭を見る!知る!体感する!『青森ねぶた祭』IT化プロジェクト」(CFサイト・CAMPFIRE)は目標額58万5千円(30日まで)、「八戸三社大祭を見る!知る!体感する!『八戸三社大祭』IT化プロジェクト」(同・FAAVO)は目標額60万円(29日まで)。フォルテの金沢宗亨(のりゆき)事業推進企画室長は「さまざまな情報を多言語化で発信しており、日本人の観光客だけでなく、外国の方にも祭りのことを知っていただける。無料で配信しているので、たくさんの方に活用していただければ」と話している。

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